24式太極拳の技(3)記事一覧

24式健康太極拳、第13式は右足登脚だ。トウという字は足へんに登るという字だが、これを入れると文字化けしてしまうので、足登と表示することにする。太極拳というのは、とある怪しい本によると、非常に安全を重視する武術なので、蹴りは「あることになっている」が、「実戦では使わない」のだとか。武術というのは、技が敵に知られてしまうと技の効き目が減ってしまうので、有効な技ほど使い方を隠すし、使えないムダな技も入...

24式健康太極拳、第14式は双峰貫耳(スァンフォングァンアル)です。両手で耳のあたりを攻撃する技ですね。双風貫耳とも言います。耳の当たりから首までの側頭部には、色々重要な組織が集まっていて、たとえばアゴの下にある動脈の頸動脈などは切られると致命傷になります。こめかみ(テンプル)はボクシングでも急所とされているようですし、耳の奥には平衡感覚を司る三半規管がある。耳の下の乳様突起の当たりやエラの後ろも...

24式健康太極拳、第15式は、転身左足登脚です。まあ右の足登脚(とうきゃく)を左右反対にしただけですから、あまり説明することはないですよね。蹴りはバランスを崩しやすいので、我々年寄りは、とにかく低いところを蹴る。ヒザのちょっとしたくらいを蹴れれば充分ですから、地面から20センチ位の高さで充分です。高いところを蹴ろうとすると、軸足のヒザに大きな負担がかかりますし、最初はとにかくスムーズに足が出せるこ...

24式健康太極拳、第16式・第17式は、左右下勢独立(ズオユウ・シャーシードゥーリ)です。独立というのは、一本足で立つって事で、うまくバランスをとるのが難しいところですが、それよりも下勢がかなり難しい。重心を下げるコツがわかるまでは、いきなり重心を下げないようにしないと、ヒザや股関節への負担がかなり大きいです。(左足登脚より)右手は手首を曲げて、鉤手(単鞭の時の右手)にする。蹴った左足の足先の力を...

左右下勢独立(ズオユウ・シャーシードゥーリ)で、いきなり下勢の形をやるのは難しいので、少し補助練習が必要だろう。で、いろいろ練習法を考えてみたので書いておく。最初は手足の動かし方の練習を身体に覚えさせるために、腰高の状態で動いてみる。(といっても結構キツいが)両足を揃えて立つ。両手の掌を前に向けて出す。左足を左後ろに大きめに下げて、つま先を地面に付ける。体重は前足に置いたまま、目線を前に向けたまま...