子どもや十代の若者の肥満の原因
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肥満には数々の原因があるがその中心となるのはエネルギーのバランスの悪さである。
十代の子どもたちは確かに元気で活発であるがそれでも食べた食品から得たカロリーと彼らの身体から放出されるエネルギーとはバランスが取りにくい。
若者がどんなに新陳代謝が良くてそしてどれくらい運動したとしても実はなかなかバランスが取れないのである。
十代の若者が太っている原因は彼らの取っている食事の栄養価に問題がある。
あるいは心理的家族的生理的な問題が原因かもしれない。
これらのすべての原因について我々はもう少し考えてみることにしよう。
家族
子どもたちや十代の若者は両親が2人とも太りすぎの場合太りすぎになるリスクが増える。
つまり親が2人とも太っていれば子どもも太ってしまうのである。
いくつかの場合においてこれは遺伝によるかもしれない。
あるいは親の食事の仕方を彼らが真似ているからかも知れない。
そしてまた子どもたちが参加する肉体的活動も間接的に十代の子どもたちに影響しているだろう。
平均してアメリカの子どもは一日に数時間テレビやパソコンを使う。
数年前と比較しても肉体的活動に使われていた時間が替わりにテレビやパソコンを使う時間になっている。
現在太りすぎの十代や子どもたちがかなり多い。
彼らはほとんどエネルギーを使わずにその一方で高カロリーのスナック類をテレビを見ながらもしくパソコンで遊びながら食べている。
アメリカでは今日小学生の約3分の1が何らかの体育を行っている。
そして放課後に身体を動かす活動に参加しているのは5分の1以下である。
遺伝
近年子どもや十代の若者の肥満に遺伝子が影響するという情報が示された。
太った母親のもとに生まれた子供たちはあまり活動的でない。
生後三ヶ月で比較すると標準的な体重を持つ母親のもとに生まれた子供より太った母親のもとに生まれた子供たちは身体を動かさない。
これが示すのは太りすぎの子どもは生まれつきエネルギーを使わないということらしい。
この本では太りすぎの十代の若者たちに手助けとなるような様々な方法を見ることにする。
そしておそらくは長続きしないであろう食事制限(fad diet)をやることなしにうまく体重を減らす方法を示すことにする。
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