太極拳は転倒予防によい

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太極拳は健康に良いという。

 

でも具体的に、どういう健康効果があるのか。

 

太極拳の健康効果で一番よく言われるのは「転倒防止効果」というやつだ。

 

太極拳を練ることによって転びにくくなるし、転びかけても大けがしなくなると言う。

 

転倒というと、年寄りにとっては命に関わる事故である。

 

若い人にはピンとこないかも知れないが、老人のケガや事故で一番多いのがこの転倒というやつで年をとると何の段差が無くてもつまづいて転んでしまうのだ。

 

転んだくらいで何が大変なんだと思うだろうが、年寄りが転ぶと、かなりの確率で骨折したり頭を打つ。

 

そしてその後遺症が死ぬまで残ったりするのだ。

 

老人の場合、身体の柔軟性が無くなっているから、転ぶとうまく体勢を立て直すことが出来ず、まともに地面にたたきつけられてしまうのだ。

 

その結果、風呂場で転んで頭を打ったり、骨盤の側面をしたたか打ち付けて、大腿骨頚部骨折して歩けなくなってしまう事故も多い。

 

  • 風呂場で転倒→頭を打って危険、死に至ることも。

     

  • 部屋の中で転倒→手の骨を折る
  • 街中で転倒→手や股関節の骨を折って歩けなくなる
だから年寄りにとって、転倒というのは非常に怖いのだ。

 

太極拳には、この転倒を予防したり防止する効果があるという。

 


筋トレでは転倒予防にはならない?

年寄りにとって怖い転倒。

 

太極拳を練習することで、転倒予防や転倒防止に役立つという。

 

しかしなぜ太極拳が転倒防止に良いのか。

 

たいていの本には足が鍛えられると書いてあるが、足を鍛えるだけで転倒防止になるなら、スクワットでも良いはずである。

 

ただしどうも、ああいう個別筋肉の筋トレでは、転倒防止効果があまり無いのではないかと思う。

 

というのも転倒防止のための足腰を鍛えるトレーニングの多くは、筋トレ由来の、足の筋肉を別個に鍛えようと言うもので、イスに座ったままやるものとか、床に寝てやるモノばかりである。

 

あくまで足の筋力だけアップさせようと言うもので、あれでは下肢に筋力が付いても、バランス感覚は別に養う必要がある。

 

だから、歩けなくなった人のリハビリには必要だろうが、普通の転倒防止にはそれほど役に立たないのではないか。

 

だいたい足が踏ん張れないから転倒すると考えること自体、考え違いなのではないか。

 

この考えでは普段から足を踏ん張って立っているってことだが、ホンダの開発した人型ロボットASIMO(アシモ)などは、別に踏ん張って立っているようには見えないし。

 

足に力を入れないでも楽に立てるという立ち方が出来ないから、多くの人が足を踏ん張って立ったり歩いたりしていて、その結果、足の筋肉を鍛える必要があると考えられているのかも知れない。

 

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