相手の攻撃を左にいなす
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野馬分鬣の動作説明を参考までにウースタイル太極拳で読んでみます。
両足を肩幅に開いて立っているところからスタート。
- 左手を小指から右方向に動かして、右膝の外側に左手の甲を当てる。
- 胴体は直立させたまま、ひざを曲げてかがむ。
- 右手は手のひらを上に向け、まるで手のひらに何か乗せているかのような形で自然に上げる。
- 右手を目の高さまで上げたら、右肘を左膝に向けて動かし、手の平で左側を押す。
右肘主導で右手の平を動かします。
ぞうきん掛けでもしているような感じで、相手の突きを引き込むようです。
- 右手はそのまま左方向に送る。
- さらに右肩を左の腰関節に向けて寄せるようにする。
- そうすると左足が自然に前に出るので、カカトを地面に付け、つま先を上向きにする。
- 重心は右足に残し、心は右肩に焦点を当てる。
今は右半身が実、左半身が虚ということですね。
野馬分鬣 使用法
外三合(そとさんごう)とは
野馬分鬣の後半、体当たりの動作になります。
- 右肩の力を抜いて、右肘を下げて、右手首の力を抜く。
- 右手の平は前に伸ばして手のひらを下向きに返す。
- 体重を左足に移動させ、後ろ足を床から離せるようにする。
- 左手首の力を抜いて、左手の親指と人差し指の間のカーブを充分拡げる。
- 左手の手のひらを上に向けて、右腕に沿って、小指が左耳の高さに来るまで跳ね上げる。
- 直ちに左腕をまっすぐに伸ばし、胴体は右に返す。
- 左手は右足にフックがかかったイメージで、指先を右足先に向ける。
太極拳の陰陽というのはどうやら、緊張と緩和を同時にやるって事のようですね。
そしてここで「外三合(そとさんごう)」が出てきています。
三合というのは、三つのモノを合わせるという意味ですが外三合の場合は「肩関節と股関節」「肘とヒザ」「手と足」をそれぞれ関係づけて動かすことを言います。
前半で右肩と左股関節を近づけるというのがありましたが、あれも実は外三合ってことです。
後半では、左手と右足、左肘と右膝、左肩と右股間節を、まっすぐにします。
左の靠が終わったら、後ろ足(右足)を左足に引き寄せて、左右反対で同じ事をやります。
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