太極拳では、重心の軸はどこに置けばいいのか

太極拳を練習する際に意識すべき事の一つに、重心を足裏のどこに置けばいいのかという問題がある。

 

というのも廣戸聡一さんの「4スタンス理論」によると身体の回転軸を足裏のどこに作るかで、力が入りやすい動きとそうでない動きが異なるそうだから。

 

同氏の分類によると、足裏の前後でまず2つに分けられる。

 

つまり

  • 足裏の前半分に軸を作る人を「Aタイプ」
  • 足裏の後ろ半分に軸を作る人を「Bタイプ」
次に足裏の内側か外側かで分ける。

 

つまり

  • 足裏の内側に軸を作る人を「タイプ1」
  • 足裏の外側に軸を作る人を「タイプ2」
ということた。

 

実際には「A1タイプ」「A2タイプ」「B1タイプ」「B2タイプ」という4つのタイプに分類できるのだという。

 

ここでタイプ1とタイプ2は、足裏の内側をよく使うか外側をよく使うかという分類だ。

 

タイプ1の人は「人差し指と中指を使い、足の内側を使うタイプ」モノをつかむときに人差し指と中指と親指でつかむタイプ。

 

つまりカラオケなどに行くと、マイクを持つときに小指が立つタイプ。

 

逆にタイプ2の人は「中指と薬指、足の外側を使うタイプ」モノをつかむときに中指と薬指と親指でつかむタイプで、モノを持つときには人差し指が伸びるタイプになる。

 



陳氏太極拳図説の纏絲勁の図を見ると…

では太極拳を練習する際には、重心は足裏のどの部分に置いて練習すればよいのか。

 

私はズバリA1タイプだと思う。

 

つまり足裏の前で内側に重心をかける。

 

なぜそう思うかというと、陳氏太極拳図説に載っているという纏絲勁(てんしけい)の図の線が、足の親指の内側から始まっているからである。

 

纏絲勁というのは太極拳における力の出し方だから、力の通り道だと思えばいいはずだ。

 

その始点(あるいは終点?)が、足の親指の内側から始まっているなら、ここに重心を置かないとおかしいわけである。

 

纏絲勁の図の勁力のラインをみると、足の甲の親指と人差し指の間から線が始まり、→内くるぶしの下→カカト→外くるぶしの上→ふくらはぎの裏→膝の下→ひざ裏→太股の外側→股関節と言う風に描かれている。

 

こういう風に力を伝えていくのであれば、足の内側重心(タイプ1)でないと無理なはずだ。

 

これは太極拳の突きが横拳(空手で言う正拳)であることからも裏付けられる。

 

横拳では人差し指と中指をしっかり握り込まなくてはいけないが、これはタイプ1の人が力を入れやすい突き方だというから。

 

ということでこのサイトでは、重心は足の内側に乗せると言うことにしておく。

 

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