太極拳には5つの門派がある
更新日:
太極拳には、5大門派(もんぱ)ある。
門派というのは日本で言う「流派」のことで、たいていの場合、特定の一族がそれを管理している。
たとえば太極拳の源流と言われる陳式太極拳は陳家溝(ちんかこう)という所に住んでいた陳一族の間で受け継がれてきた武術である。
そのまた源流は西方から来たとか、どこかの山の仙人が伝えたとか、もう伝説の領域に入ってしまうが、とにかくこの陳一族の間に伝わった武術が「陳家拳」ということになる。
そしてこの陳一族から武術を学んだ楊露禅が清朝の末期に北京に出向いて技を披露したら、これが評判になってたちまち広まった。
その当たりから太極拳という名前がついて、様々な門派が生まれたわけだ。
現在の5つのメジャーな太極拳は
- 陳家太極拳(陳式)
- 楊家太極拳(楊式)
- 呉家太極拳(呉式)
- 孫家太極拳(孫式)
- 武家太極拳(武式)
たとえば足の開き方、足の幅、身体の傾け方、よくよく比べてみたら、確かに同じ技のようだが、ぱっとみにはくわからない。
そしてよく知られた簡化太極拳というのは、左右対象の動作が少ないが、孫式になると左右反転の動作を必ずすることになっているし、形意拳と八卦掌を並行して学習する。
それぞれの門派が、太極拳を極めんとして工夫した結果、こんなに様々な太極拳が出来てしまったということらしい。
そういうことなので、このサイトでは、委細構わず細かい差異は捨象して、ユーチューブ動画で格好だけでも真似てみよう。
NEXT:【動画】簡化太極拳とは