双峰貫耳 動画
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24式健康太極拳、第14式は双峰貫耳(スァンフォングァンアル)です。
両手で耳のあたりを攻撃する技ですね。
双風貫耳とも言います。
耳の当たりから首までの側頭部には、色々重要な組織が集まっていて、たとえばアゴの下にある動脈の頸動脈などは切られると致命傷になります。
こめかみ(テンプル)はボクシングでも急所とされているようですし、耳の奥には平衡感覚を司る三半規管がある。
耳の下の乳様突起の当たりやエラの後ろも急所ですし、回し蹴で首を蹴られたら、頭がクラクラして倒れます。
プロレスなんかでも、首を制するモノは勝利を制するとかで、とにかく首回りを頑丈に鍛えて防御を固めています。
なので正確でなくてもボーンとやられると、効いてしまいますからとにかく首をすくめて肩と腕で首への攻撃をブロックして頭をゆらされないように守る必要があります。
ということで、動作説明です。
(右トウ脚のつづきから)
- 左膝を緩めて胴体を低くする。
- 右足を降ろしてカカトをわずかに地面に付ける。
- 両腕は左右に開いた上体から、力を抜く。
- 左手は小指主導で、右膝の正面に動かす。
- 右手は徐々に下方向に動かす。
- 両手の指を閉じて、掌を上向けて、手首を内に曲げて、指先を正面に向ける。
前回のいつもの動画では、先に肘を締めて掌を上向けにしてから降ろしていますが、その辺は自分の体内感覚でスムーズにいくやり方でやればよいかと思います。
双峰貫耳 動画
双峰貫耳 用法動画
双峰貫耳のつづき。
- 両手首を内側に曲げて下に下げ、後ろに動かして命門穴へ近づける。
- 左膝の力を抜いて下げ、それに合わせてして両手首の力を抜く。
- 右足の残りの部分を地面に付けて重心を前に送り、右弓歩になる。
- 目線は水平前方に向け、注意は右手首におく。
- 両手の指先を外に向け、両手首で腕を十分に左右に伸ばす。
- 肩の高さまで上がったら、軽く拳を握る。
- さらに両拳を回して、身体の真っ正面で合わせるように動かす。
- このとき、拳の甲どうしを向かい合わせる様にし拳眼を下に向ける。
- 間隔は約10センチくらいあける。
- 体重は前足に乗せたままで、視線も変えない。
注意は右拳に集める。
まあ素早く攻撃しないと両脇腹ががら空きですから、リスク大な一か八かの攻撃で、かなり危険な技です。
脇腹というのは、チョンと付いただけでも折れたりして、呼吸がいっぺんに苦しくなってしまいますので。