前屈の練習・膝は伸びきらないのが当り前
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前屈の練習で時間がかかるのは、太股の筋肉をなかなかゆるめられないってことだ。
いわゆる「ハムストリングス筋群」という奴が強情で、膝がなかなかすんなり伸びてくれなくて苦労する。
股関節というのは元々曲がるようにできているので、股関節からパタンと二つ折りになるのは、脱力が上手くできればソコソコすぐにできるようになる。
ところが膝関節というのは、曲がった状態が自然で、膝が伸びきらないような仕組みになっているから伸びない。
それが伸びきると、膝の靱帯損傷というケガになるが、スポーツ選手などは、膝の十字靱帯を切ってしまって、再起不能だとか宣告されたりすることもある。
ただし両膝の十字靱帯が切れても、某体操のオジサンのように、何の不便もなくスキーをしたり武術をやったりしている人もいるから、膝の使い方さえ間違えなければ、大丈夫な場合もある。
まあしかし、年を取ってから膝の靱帯を切ったらうっとうしいので、無理に膝を伸ばす努力は止めた方が良い。
特に無理矢理伸ばすのは、意味がない。
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ハムストリングスが伸びないのは、筋膜ががんばってるせい
足の裏の筋肉を伸ばすには、ハムストリングス筋群をゆるめる必要がある。
しかしこれが実はなかなか難しい。
というのもハムストリングス筋群の一つである大腿二頭筋というのは、股関節を伸ばす役割を持つ筋肉だからである。
股関節を伸ばす役目を持っている筋肉は、股関節が曲がった状態では、伸びている状態になる。
つまり股関節からペタッと上体を折り曲げた状態では、その時点でもうすでに、大腿二頭筋は伸びた状態になっている。
そこからさらに筋肉を伸ばそうとするわけだから、抵抗があるのは当然だ。
だがその抵抗の大本は、筋膜(きんまく)と呼ばれる、筋肉を包んでいる膜だという。
筋膜とは筋肉や内臓を包んでいるコラーゲン主体の膜だそうだが、鶏肉や豚肉などのブロックを買うと、皮ではない薄い膜があるが、あれが筋膜と言う奴らしい。
実はこれがかなり丈夫な組織になっていて、これをゆるめないと筋肉は伸びられない仕組みなんだとか。
で、これをゆるめる方法としては、筋膜自体に働きかける方法というのがある。
筋膜リリースとか、筋膜マッサージという方法だ。